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カルピス、営業益43%増 6月中間15億円に スポーツ観戦用が好調 |
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カルピスの二〇〇二年六月中間期は、連結営業利益が前年同期比四三%増の十五億円強となったもようだ。従来予想は十三億円だった。サッカーのワールドカップ(W杯)開催を追い風に、ミネラルウオーターの新商品がスポーツ観戦用で販売好調だったことなどが寄与した。 連結売上高は主力商品の好調がけん引し、前年同期比五%増の五百七十億円前後。「カルピスウオーター」の販売数量が、景品付きキャンペーンの効果で、前年同期を約二割上回った。血圧降下作用を持たせた乳酸菌飲料「アミールS」は計画を下回ったが、前年同期に比べて約二割増えた。ミネラルウオーター「エビアン」はデザイン性を重視した大型容器の新商品が好調で、四割増となった。 薄めて飲むタイプの「カルピス」は横ばい。果汁系の乳酸菌飲料「フルーツとカルピス」シリーズが四割減と落ち込んだばか、緑茶やコーヒーも五%減となったが、主力商品の伸びが補った。 販売費・一般管理費は売上高の伸び率と同程度の五%程度増えたもようだ。収益性の高い自動販売機ルートでの販売は減少したが、「アミールS」など高単価商品が伸びたことに加え、スーパーなどでの低価格競争を抑制することで営業増益を確保した。 経常利益は三一%増の十六億円前後。乳製品販売会社など持ち分法適用関連会社の収益が好転し、営業外収益を約一億円計上する。特別利益と特別損失はともに一億円前後で、純利益は二三%増の六億五千万円程度になったようだ。 二〇〇二年十二月期通期では、連結売上高が前期比四%増の千二百二十億円、営業利益が二八%増の四十三億円程度の見込み。経常利益は一八%増の四十二億円、純利益は5.4倍の十七億円程度となる見通しだ。 |
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2002/07/05 日本経済新聞より |
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