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カルピス 中国市場に本格進出
飲料製品の販売強化 現地進出企業も的 味の素の販路活用
 
 カルピスは中国で飲料製品を本格販売する検討に入った。経済成長に伴い飲料市場が成長を続けていることや、大都市を中心に日本人が増加していることから、同社の筆頭株主である味の素の販売支援などを受け、カルピスウォーターやコンク(濃縮タイプ)など各種飲料の販売を強化する。今後計画を詰めて早ければ来年度にも中国市場に本格進出する。

 カルピスは現在、インドネシアとタイの工場で生産したカルピスウォーターなどの飲料製品を中国本土と香港向けに輸出し、味の素や商社を通じて現地販売している。しかし、これまで中国市場に本格的に取り組んでこなかったため、現時点の販売実績はほとんどないという。新たに本格進出の検討に入ったのは、日系の飲料メーカーが相次ぎ中国市場に進出し販売量を伸ばしていることや、日本企業の現地進出
が増えていることで日本人向け需要も狙えると判断した。特に同社は日本人の駐在員が多い上海を中心に複数都市で販売強化を検討していく。

 カルピスは現時点では中国国内に自社の営業拠点を持っていないため販路がネックになる。独自で販売網を構築するか、すでに中国で営業網を強化している味の素などの販路に商品を乗せることが考えられる。第1弾はカルピスウォータ一に注力する考えで順次、コンク商品や缶コーヒーなど商品ラインアップも強化していきたい考え。

  2002/10/04 日刊工業新聞より
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