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キリンビバ 「午後の紅茶」刷新
                          
パッケージ変更 新製品も投入
 

 キリンビバレッジは「午後の紅茶」シリーズを大幅に刷新する。六月中旬にパッケージを一新するほか、アールグレイを使った新製品を追加する。国内清涼飲料市場では、売れ筋のお茶飲料の新製品ラッシュが一段落している。キリンビバは主力商品の一つでありながら低迷が続く紅茶飲料をテコ入れし、市場全体でシェア拡大を図る。

 六月十八日に「ストレート」「レモン」「ミルク」の主力三製品のパッケージを刷新する。容器に「Rose Life(ローズライフ)」のキャッチコピーとバラの花の図柄をデザイン。従来より「癒やし系」のイメージを強調し、主に女性消費者に焦点を絞る。

同日、新製品「ブルーローズ」を発売する。茶葉に初めてアールグレイを使用し、柑橘(かんきつ)系のハーブで香りを引き立てた。五百_g入りで、百四十円。

 六月下旬から人気タレントの優香さんを使ったテレビCMを前年の二倍の頻度で放送。午後の紅茶の新しいイメージ浸透を図る。秋から冬にかけてホット用の新製品も順次追加し、製品ラインアップを拡充していく。

 お茶飲料に押され、紅茶の国内販売量は昨年まで四年連続で減少が続いている。紅茶でトップシェアを持つ午後の紅茶も、昨年は前年比一三%減と苦戦を強いられた。

 キリンビバは年初に策定した販売計画で、午後の紅茶を前年比七%減の二千八百万ケース(一ケースは五百_gペットボトルで二十四本など)としていたが、今回の刷新効果で前年と同水準の維持を目指す。清涼飲料業界では、サントリーも「リプトン」にフルーツ味を追加するなど紅茶飲料のテコ入れを進めている。

  2002/06/03  日経産業新聞  より
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