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キリンビバ、営業益4%増 6月中間1円増配 コスト削減寄与 | ||
キリンビバレッジの二〇〇二年六月中間期は連結営業利益が前年同期比四%増の五十億円強になる見通しだ。従来の会社予想は四十九億円。主力の緑茶や新商品が堅調で、製造コストの削減も寄与する。中間配当を一円増やして十円とする。 連結売上高は六%増の千四百七十億円前後の見込み。飲料の販売数量は五%程度増える。二月発売の機能性飲料「アミノサプリ」が年間販売計画を六月で達成するなど新商品が好調だ。昨年発売したウーロン茶「聞茶」は振るわず、四月、五月と前年同月実績を六割強下回った。緑茶「生茶」や「午後の紅茶」なども合わせた茶系飲料全体では前年同期を三%強上回りそうだ。 飲料は数量が伸びるものの平均単価が下がるため金額ベースでの伸びはわずか。キリンビールの缶入りチューハイ「氷結」の受託生産を三月から始めたことが売上高を押し上げる。 自動販売機ルートの比率が下がり、量販店ルートの比率が上昇したことで利益率が低い大型ペットボトル製品の構成比が上昇。これが売上総利益で三億−四億円の減少要因になるが、数量増とコスト削減で埋める。原料や資材費用を抑え、製造コストの削減は年間の計画だった約十億円を上期だけで達成できそうだ。 連結経常利益は六%増の四十三億円前後になるとみられる。持ち分法適用会社の収益が改善する。純利益は五倍の二十一億円前後の見込み。前年同期に計上した退職給付債務の移行時差異の一括償却二十八億円分がなくなる。 二〇〇二年十二月期通期は連結売上高が前期比五%増の三千二百億円前後、営業利益が三%増の百四十五億円強の見通し。純利益は二倍強のの七十億円前後になるとみられる。 |
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2002/06/26 日本経済新聞より |
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