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茶飲料 中小店へ販路拡大 キリンビバ、重点的に営業 |
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キリンビバレッジは主力のお茶飲料で、大手スーパーやコンビニエンスストアチェーン以外の販路を拡大する。取引実績がない中小規模の売り場を洗い出し、集中的に営業活動を進める「フォーカス・ターゲット戦略」を展開。販促キャンペーンも同時に実施し、販路のすそ野を広げる。 全国に約四十カ所ある支社・支店ごとに、新規取引や出荷量の拡大が狙える有望売り場を「ターゲット市場」として遇定。駅・観光地の売店や地域スーパー、病院などの公共施設など、従来手薄だった売り場を約三千カ所選定し、集中的な営業活動に乗り出した。 ターゲット市場では、取引実績の有無を示すカバー率がまだ五割程度。七−八月の二カ月間で新たに六百件程度の新規取引先を開拓し、カバー率を七割まで高める計画。取引実績がある販路でも、支社・支店ごとに個別の目標値を定めて出荷量の拡大を目指す。 同社最大の販売量がある基幹商品の緑茶「生茶」の販促も強化する。今月中旬から八月末まで「グリングリン作戦」と呼ぶ販促活動を実施。ポスタトやのぼりなどを全国で配布し、新規販売店の開拓などを狙う。 生茶の今年上半期(一−六月)の販売は、前年同期比三%増の千五百万ケース(一ケースは五百_gペットボトルで二十四本など)にとどまった。年間販売目標を同一四%増の四千万ケースと高めに設定しており、フォーカスターゲットによる販路拡大をテコに目標達成に弾みを付ける。 キリンビバはすでに大・手スーパーやコンビニチェーンのほぼすべての店舗で同社商品を販売している。今後の売り上げ増には中小規模の売り場開拓など、販路拡大が急務になっていた。 |
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(挿絵省略) 2002/07/08 日経産業新聞 より |
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