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「午後の紅茶」・「生茶」
キリンビバレッジ 中国市場で拡販
 
05年度売上高 2倍強の35億円へ

キリンビバレッジは中国市場で無糖、低糖飲料の販売を強化する。上海で販売中の「午後の紅茶」「生業」を蘇州や杭州など周辺都市へ販路を積極的に拡大する。テレビを使った広告展開やスーパーでの試飲会を展開。05年度には中国市場での売上高を、今期計画(約16億円)の2倍以上の35億円程度まで引き上げる。

上海含め周辺都市開拓

 キリンビバレッジは95年に無錫麒麟飲料を設立し中国市場に進出。翌96年には上海錦江麒麟社を設立し上海に進出した。

 進出当初は果汁飲料や炭酸飲料を中心に現地生産、販売を展開してきたが、炭酸飲料は(コカコーラやペプシなど有力ブランドと価格競争で勝てないと判断。昨年からは低糖や無糖茶の販売に転換を進めてきた。

 昨年2月に「午後の紅茶」のストレートティーとレモンティーを発売。年間34万ケース(1ケース=500_g×24本入り)の計画が実売74万ケースに達した。販売好調を追い風に、昨年11月には缶入りミルクティーを追加、今年2月からは「生茶」(500_入りペットボトル)を市場投入した。

 02年度の全体販売計画は170万ケースで、うち午後の紅茶(80万ケース)と生茶(30万ケース)で6割以上を占める。

 キリンビバレッジは、この間2商品を上海で集中販売してきた。上海市内の消費者が、従来の炭酸飲料から低糖飲料や無糖茶飲料にシフトしていると判断、その結果同社の商品が支持されたと分析する。

 今後は上海市場でのシェアを高めると同時に、周辺市場の開拓に努める。日本で放映したオードリー・ヘップバーンを使った午後の紅茶のテレビコマーシャルの放映や試飲会を中心としたプロモーション活動に注力する。また今後の販売量の動向を見ながら増産投資も検討していく。

 2002/08/07 日刊工業新聞より
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